キャバクラの売上スライド制とは?時給の決まり方と稼ぐコツを解説

お店探しの途中で「売上スライド制」と書かれた求人に出会い、どんな意味なのか気になったキャバ嬢もいるでしょう。売上しだいで時給が変わるといわれても、「いくら売り上げれば時給が何円になるのかな?」「逆に減ってしまう月はあるのかな?」と、ピンとこない部分もありますよね。
本記事では、時給がランクごとに決まる流れや、このシステムで働くいい面と大変な面、時給を上げていくための日々の工夫、入店前に確かめておきたい点をまとめました。自分に向いている給料の形を選ぶ材料として参考にしてください。

キャバクラの給料システム「売上スライド制」についてやさしく解説

キャバクラには、毎月の成績を時給に反映させるお店が数多くあり、売上スライド制はその代表的なやり方です。最初に、時給が動く仕組みと、時給が一定のお店との違いを確認していきます。
売上スライド制は売上に応じて時給が変わる仕組み
売上スライド制は、決められた期間に自分が上げた売上をもとに、その次の期間の時給が決まる仕組みです。売上として数えられるのは、多くの場合、本指名のお客様がお店で支払った金額。つまり、指名客にたくさん使ってもらえたキャバ嬢ほど、翌月は高い時給で働けるんです。
接客の成果がはっきり数字で表れ、その数字が時給を左右するので、努力が収入に結びつきやすいといえます。
時給が決まっている固定時給との違い
固定時給との一番の違いは、売上によって時給が動くかどうかです。固定時給のお店では成績にかかわらず入店時に決めた時給がそのまま続き、指名が伸びなかった月でも据え置きなので、毎月いくら入るのかを予想しやすいでしょう。
反対に売上スライド制では、好調な月に時給が上がる代わりに、不調な月は時給が下がる可能性も抱えています。収入の安定を重視するか、成果しだいで上を狙うかで、選ぶべきお店は変わってくるんです。
時給とは別に指名やドリンクなどのバックもつく
売上スライド制のお店でも、指名やドリンクなどのバックは時給とは別枠で支払われるケースがあります。バックとは、本指名や場内指名、同伴、ドリンク、ボトルといった成果ごとに上乗せされるお金のこと。
売上が増えれば翌月の時給が上がり、バックも規定に応じて支給されるので、一度の頑張りが二重に収入へ反映されることになります。バックの種類が多いお店ほど、売上を伸ばしたときの見返りは大きくなるでしょう。
バックの種類や稼ぎ方は、次の記事で詳しく紹介しています。


キャバクラの売上スライド制はどうやって時給が決まる?

同じ売上スライド制でも、いくらの売上で時給が何円上がるのか、売上をどの期間で区切るのかといった決まりはお店ごとに異なります。ここからは、モデルケースの数字を使って、時給が決まる流れを追ってみましょう。
売上の金額ごとに時給のランクが設定されている
売上スライド制のお店には、1か月の売上額に応じた時給の段階表が用意されています。売上が一定の基準を越えるごとに、時給も一段上のランクへ移っていくイメージです。10万円刻みでランクを分けているお店を例にすると、表は次のようになります。
| 月間売上 | 時給 |
|---|---|
| 10万円未満 | 2,700円 |
| 10万〜20万円未満 | 3,000円 |
| 20万〜30万円未満 | 3,300円 |
| 30万〜40万円未満 | 3,600円 |
| 40万〜50万円未満 | 3,900円 |
| 50万〜60万円未満 | 4,200円 |
| 60万〜70万円未満 | 4,500円 |
| 70万〜80万円未満 | 4,800円 |
| 80万〜90万円未満 | 5,100円 |
| 90万〜100万円未満 | 5,400円 |
| 100万円以上 | 5,700円 |
この表の場合、売上が10万円増えてランクがひとつ上がると、時給は300円ずつ高くなります。今月の売上が25万円なら来月は時給3,300円、35万円まで届けば3,600円で働ける計算です。
週5日・1日5時間のペースで出勤した場合、1か月に働く時間はおよそ100時間です。時給3,300円なら時給だけで33万円になり、そこへバックがプラスされます。ただし、送りの代金や税金などが差し引かれるため、実際の手取りはこれより少なくなる点に気をつけてください。
売上の集計期間はお店によって異なる
時給を見直すための売上の締めは、1か月単位か半月単位で行うお店が中心です。月単位なら当月の成績が翌月の時給になり、半月単位なら月の前半と後半で時給が切り替わることもあります。
締めの間隔が短いと成果がすぐ時給に表れる一方で、数日間の不調でもランクが落ちやすくなる点は頭に入れておきましょう。
締め日の直前になると、「あと数万円で次のランク」と数字を意識する機会も増えるもの。売上が何日から何日までの分で計算されるのかを把握していれば、どのお客様にいつ声をかけるかも計画しやすくなります。
売上が基準を下回ると時給が下がる場合もある
お店の定めたラインに売上が届かなかった月は、次の期間の時給が下がるケースもあります。特に気をつけたいのが、保証期間が終わるタイミング。
保証期間の時給を基準に生活費を組んでいると、急な減収で家計が苦しくなることも考えられます。いくらを下回るとランクが下がるのか、一度にどれだけ下がるのかは、入店する前に聞いておくと安心でしょう。
キャバ嬢が売上スライド制で働くメリット

時給が下がる心配はあっても、成績が良ければその分しっかり報われるのが売上スライド制の強みです。このシステムのもとで働くからこそ得られる良さを3つ取り上げます。
売上を伸ばした分が時給にしっかり返ってくる
一番の魅力は、売上を積み上げた分が時給アップという形で自分に戻ってくることです。時給が一定のお店では、指名をたくさん取っても増えるのは主にバックで、時給の額はほとんど動きません。
その点売上スライド制では、バックと時給の両方が伸びていくため、勤務時間が同じでも手にする金額に大きな開きが生まれます。
太客がつくと時給アップを狙いやすい
一度の来店で大きな金額を使ってくれる太客がいると、月の売上が跳ね上がり、時給のランクも上がりやすくなります。高額なボトルを入れてもらえた月は、それだけでランクが二段階以上上がる場合もあるでしょう。
ただ、一人のお客様に頼りきりだと、来なくなった途端にランクが急落しかねないため、ほかの指名客との関係も並行して育てておきましょう。
数字の目標が見えるのでやる気を保ちやすい
次のランクまでに必要な金額が明確なので、目標を決めやすく、やる気を維持しやすい点もメリットです。「月末まであと5万円」とゴールが数字で見えていると、今日の接客で何をすべきかも自然と浮かんできます。
狙ったランクに届いたときの達成感は、翌月のやる気にもつながっていくはずです。

キャバ嬢が売上スライド制で働くデメリット

稼げる可能性が広がる反面、収入が成績に振り回されやすいのも売上スライド制の特徴です。入店してから戸惑わないよう、注意しておきたい点も知っておきましょう。
売上が落ちると時給も下がる
成績が振るわなかった月は翌月の時給も下がるため、収入の波が大きくなりがちです。お客様の来店ペースは季節や景気、それぞれの事情にも左右されるので、努力だけではどうにもならない月も出てきます。
家賃やスマホ代のように毎月必ず出ていくお金がある人は、時給が下がった月でも困らないよう、余裕のある月に少しずつ蓄えておくと安心です。
指名が少ない新人キャバ嬢には不利になりやすい
指名客がほとんどいない入店直後のキャバ嬢には、売上スライド制は厳しく感じられやすい仕組みです。時給を決める売上は本指名のお客様の利用額が中心なので、指名が少ない時期は数字がなかなか伸びません。
保証期間のあいだは時給が守られていても、その期間に指名客を作れなければ、保証が切れたとたんに時給が下がるおそれがあります。
保証期間は「指名を育てるための準備期間」ととらえ、フリーの席でも名前を覚えてもらえるような接客を意識してみてください。
キャバ嬢同士で競争が生まれやすい
成績がそのまま時給に響くお店では、キャバ嬢同士で張り合う気持ちが強まりやすい傾向にあります。お客様の取り合いが起きたり、順位表を気にしすぎたりして、待機中の空気が張りつめることもあるでしょう。
とはいえ、周りの頑張りが刺激になって自分も成長できる、という良い面もあります。ほかのキャバ嬢の指名客に必要以上に近づかないなど、お店のルールを守ったうえで、自分の数字に集中するのが穏やかに働くコツです。
なかには競争心から、派閥ができたりいじめに発展するケースもあります。心配な方は、こちらの記事もご覧ください。

キャバ嬢が売上スライド制で収入を上げるための動き方

売上スライド制で高い時給を保ち続けるには、一時的に売上を伸ばすよりも、毎月の数字を安定させる工夫が大切です。日々の接客に取り入れたい行動を4つ紹介します。
本指名のお客様を少しずつ増やす
時給アップへの一番の近道は、本指名をしてくれるお客様を一人ずつ増やしていくことです。定期的に通ってくれる指名客が一人加わるだけで、毎月の売上の土台が底上げされます。
出発点は、フリーや場内指名で接客したお客様に「また話したい」と感じてもらうこと。前回の話題を覚えておいて次の来店時に続きを振ったり、来てくれた翌日にお礼のメッセージを送ったりする小さな積み重ねが、本指名への切り替えにつながります。
急に何人も増やそうと焦るより、月に一人か二人のペースで確実に増やすほうが、売上も時給もぶれにくいでしょう。
同伴やアフターを活用してお客様が来店される回数を増やす
同伴やアフターをうまく活用すると、お客様がお店に来る回数を増やせるので、売上アップにつながります。同伴の日はお客様と一緒に入店するためその日の来店が確定し、同伴料や店内での注文も売上に加わります。一方のアフターは、閉店後にゆっくり話せる時間を作れるぶん、関係が深まって次回の来店を約束してもらいやすくなるでしょう。
とはいえ、回数を増やしすぎると体力的にも時間的にも負担が大きくなります。来店につながりそうなお客様を選んで声をかければ、無理なく売上を伸ばしていけるはずですよ。
繁忙期やイベントの日は出勤する
お客様の来店が増える繁忙期やイベントの日は、月の売上を一気に伸ばせる絶好の機会なので、積極的に出勤しましょう。
年末の忘年会シーズンや自分のバースデーイベントには、久しぶりのお客様が顔を出してくれたり、シャンパンなど高額の注文が入ったりと、売上が大きく動きます。
こうした日の売上は月の合計を大きく押し上げ、そのまま翌月の時給ランクにも反映されます。イベントの日程がわかったらすぐにシフトを確保し、来てほしいお客様には早めに案内を送っておくと、売上の山場をしっかり作れるでしょう。

売上が落ちた月があっても焦らず立て直す
ランクが下がった月があっても、慌てずに少しずつ立て直していく姿勢が大切です。数字が落ちると、取り返そうとして何度も来店をせがんだり、高いボトルを押しつけたりしたくなるかもしれません。けれども、強引な営業はお客様の負担になり、来店の足を遠のかせてしまうおそれがあります。
先に取り組みたいのは、数字が下がった原因の見直しです。特定の指名客の来店が減ったのか、自分の出勤が少なかったのかがわかれば、翌月に手を打つべきポイントがはっきりします。
時給は売上が戻ればまた上がるので、1か月単位で一喜一憂せず、数か月かけて取り戻すつもりで構えておきましょう。

売上スライド制のお店でキャバ嬢が損をしないためのチェックポイント

売上スライド制の中身はお店ごとに細かく異なり、求人の文面だけでは読み取れない部分もあります。入店してから「思っていた条件と違う」と困らないよう、事前に確かめておきたい項目を整理しました。
面接や体入で時給の段階と売上の条件を聞いておく
面接や体入の場では、時給が何段階に分かれているのか、各段階に必要な売上はいくらなのかを具体的に質問しておきましょう。求人に「売上スライド制あり」とだけ書かれていて、ランクの区切りや金額までは公開されていないことも多いものです。
聞くときは、「月の売上がいくらを超えると時給が上がりますか」「保証期間は何か月で、終わったら時給はいくらになりますか」と、金額や期間で答えてもらえる形にするのがコツです。
数字を出して丁寧に説明してくれるお店であれば、働き始めてからも信頼しやすいでしょう。
売上の集計期間と時給が変わるタイミングを確認する
売上の締め日と、新しい時給が適用される時期も、入店前に押さえておきたいポイントです。月末で締めて翌月から時給が変わるお店もあれば、月に2回見直すお店もあります。締めのタイミングを知らないままだと、今の頑張りがいつの時給に反映されるのかわからず、計画も立てづらくなるでしょう。
ここを確認しておけば、自分の数字を正確に追いかけられるはずです。
ノルマや罰金とセットになっていないかチェックする
売上スライド制に加えて、売上ノルマや罰金を設けているお店もあるため、入店前に必ず確かめておきましょう。目標に届かなかった月に時給が下がるうえ、未達分を罰金として差し引かれると、受け取れる金額は想像以上に少なくなってしまいます。
ただ、雇用契約で働く場合、「ノルマに届かなければ罰金〇円」と前もって金額を決めておくことは、労働基準法第16条で認められていません。業務委託契約でも、契約書の名目だけでなく、実際の働き方によって適用される法律が変わる可能性があります。
ノルマがあるのか、未達のときはどう扱われるのかを、面接の段階ではっきりさせておくと安心です。

給料明細でスライドが正しく反映されているか見る
給料日には明細に目を通して、ランクに合った時給で計算されているかを確かめましょう。売上の集計や時給の切り替えにミスがあっても、自分で見ておかなければ気づかないままになってしまいます。
見ておきたいのは、適用された時給の額と、バックや差し引かれたお金の内訳です。
毎日の売上や指名の本数を自分でも記録しておけば、明細と見比べたときに食い違いに気づきやすくなります。おかしいと感じたら、時間がたたないうちに黒服(ボーイ)や店長へ確認すると、こじれずに解決しやすいでしょう。
売上スライド制と固定時給のどちらが合うかの見極め方

売上スライド制と固定時給のどちらを選ぶべきかは、今の指名の状況や、理想とする働き方によって変わってきます。自分に合うほうを見極めるためのヒントをまとめました。
指名が多くコツコツ売上を積めるキャバ嬢は売上スライド制が向いている
定期的に通ってくれる指名客がいて、毎月こつこつ売上を重ねていけるキャバ嬢には、売上スライド制がぴったりです。成績がそのまま時給に反映されるので、固定時給のお店よりも収入を伸ばしやすいでしょう。
来店のペースが安定した指名客がいれば、毎月の売上が読みやすく、高いランクを維持しやすくなります。
安定した収入がほしいキャバ嬢・初心者キャバ嬢には固定時給がおすすめ
収入の見通しを優先したいキャバ嬢や、まだ接客に慣れていない新人のキャバ嬢には、固定時給のお店が合っています。指名の数にかかわらず時給が変わらないので、毎月の予算を立てやすく、数字に追われる焦りも感じにくいはずです。
指名客がいない時期は固定時給のお店で接客の腕を磨き、お客様がついてきた段階で売上スライド制のお店へ移る、という順番で考えるのもひとつの方法。
昼の仕事や学校との両立で出勤できる日が限られる人も、固定時給のほうが無理なく続けやすいでしょう。
合わないと感じたときはお店を変える選択もある
実際に働いてみて売上スライド制が肌に合わないと感じたら、給料の仕組みが違うお店へ移るのも選択肢のひとつです。毎月の数字に追われて心がすり減ったり、時給の上下が激しくて生活が回らなくなったりしているなら、我慢して続ける必要はありません。
お店を変える前には体入で新しいお店の給料の仕組みを確かめておくと、同じ悩みを繰り返さずに済みます。
まとめ:売上スライド制の仕組みを知って、自分に合うお店で時給アップを目指そう
売上スライド制は、決められた期間の売上で次の時給が決まる給料システムです。成績が良ければ時給とバックの両方が増える一方、数字が落ちた月は時給が下がることもあるため、ルールを理解したうえで選ぶことが大切です。
締め日やランクの区切り、ノルマや罰金があるかどうかはお店ごとに異なるため、面接や体入で具体的な数字を聞いておきましょう。指名客がしっかりついている人は売上スライド制で収入アップを狙いやすく、収入の安定を重視したい人や入店したばかりの人には固定時給のお店も向いています。
売上スライド制のお店を探したいときは、「体入ドットコム」を使ってみてください。体験入店で時給のランク表や保証期間の長さをその場で確認しておけば、入店後に「思っていたのと違う」と感じるずれを小さくできます。




