「キャバクラ」の語源は?意味や由来・誕生のきっかけをキャバ嬢向けに解説

キャバクラで働いていると、ふと「そもそもキャバクラってどういう意味の言葉なんだろう?」と気になった方もいるのではないでしょうか?毎日のように口にしている言葉でも、語源までは知らない方は多いでしょう。
語源を知ればお客様との会話のネタになったり、自分が働く仕事への理解が深まったりと、現場での活かし方がいくつも生まれます。「キャバクラって何の略なんですか?」とお客様から聞かれたとき、さらっと答えられたらちょっと株が上がりますよね。
この記事では、「キャバクラ」の由来と語源の諸説、誕生のきっかけまでまとめて解説します。
「キャバクラ」という言葉はどこから来たの?

実は「キャバクラ」の語源には、有力な説が2つあり、どちらの説も1980年代の日本を背景に生まれたとされています。まずは、キャバクラの語源とされている2つの説を、それぞれ見ていきましょう。
説①「キャバレー」+「クラブ」を合体させた言葉
「キャバクラ」の語源として広く知られているのが、「キャバレー」と「クラブ」を掛け合わせた造語である説です。現在もっとも支持されている説で、辞書や百科事典などでも採用されています。
キャバレーは時間制料金で過ごせるお店で、クラブは会員制ならではの高級感が売りでした。その2つの形態を踏襲して日本で生まれたのが、キャバクラです。
1980年代、「気軽に入れて、でもちゃんと特別感もある」といったコンセプトが時代にマッチし、一気に広がっていきました。
説②「キャンパスクラブ」が縮まった説
もうひとつが「キャンパスクラブ」を略した言葉がなまってキャバクラになった説です。キャンパスクラブとは、女子大生がアルバイト感覚で男性客を接客するお店で、キャバクラが普及し始めた1980年代よりもわずかに前から存在したとされています。
ただし、キャンパスクラブを略すと「キャンクラ」になるのが自然。そこから「キャバクラ」へ変化する過程には疑問が残るので、この説を支持する声は少数派です。
とはいえ「若い女性が気軽に接客する」スタイルはキャンパスクラブが先駆けとされており、現代のキャバクラのイメージに通じる部分があるのはたしかです。
そもそも「キャバレー」「クラブ」とは

キャバクラの語源を理解するうえで欠かせないのが、「キャバレー」「クラブ」それぞれの意味です。ふたつは異なるスタイルのお店で、それぞれに独自の文化があります。
キャバレーとクラブそれぞれの意味や営業形態について見ていきましょう。
キャバレーはフランス生まれのショー付き酒場
キャバレーはもともとフランスで生まれた、歌やダンスなどのショーを楽しみながら飲食するスタイルの酒場です。19世紀ごろのパリで市民の娯楽として発展し、以降はヨーロッパ各地へ広まりました。
日本には戦後に持ち込まれ、ホステスがお客様のテーブルについて接客する形に変化しながら定着。
現代のキャバクラと大きく異なるのは「お客様とホステスが一緒にダンスフロアで踊る」スタイルで、今よりもずっとエンターテインメント色の強い場所でした。
キャバレーとキャバクラの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせて参考にしてください。

クラブは会員制の高級接客店
クラブとは会員制で運営される高級接客店です。ホステスがお客様のテーブルについてお酒を注いだり会話を楽しんだりするスタイルはキャバクラに似ていますが、料金体系や客層は異なります。
クラブは基本的に会員のみが来店できる仕組みで、お客様の多くは企業の経営者や医師・弁護士といった社会的地位の高い方々です。
料金も時間制ではなく、飲み物の本数や滞在に応じて変動する形が主流で、一夜で数十万円になるのも珍しくありません。
そう考えると「キャバクラ」の名前が持つ意味合いがよりリアルに感じられますよね。
キャバクラが誕生したきっかけと広まり

語源がわかったら、次はキャバクラが実際に誕生した背景を見ていきましょう。キャバクラの誕生には、法律の改正と時代の空気が大きく関係しています。
1980年代の風俗営業法改正がきっかけ
キャバクラが日本に登場したのは1980年代の前半から半ばにかけてです。
風営法改正以前の緩やかな規制の隙を突く形で生まれたキャバクラですが、急増する新業態を管理するため、1985年に大幅に改正されました。
時間制料金などの明朗なシステムを採用しており、夜のお店になじみがなかった方や、老舗クラブとの接点がなかった実業家も入りやすく、徐々に市場を拡大していったともされています。
バブル期に一気に店舗数や知名度が拡大
法改正によって誕生したキャバクラが全国的に広まった大きな理由のひとつが、1980年代後半から続くバブル景気です。企業や個人がお金を豪快に使えた時代背景により、接待や娯楽の場としてキャバクラの需要は急速に高まりました。
バブル期には都市部を中心に次々と新店舗がオープンし、キャバクラの業態が一気に社会に定着。
現在では全国の繁華街だけでなく郊外にも店舗が点在しており、ナイトワーク業界のなかでも特に知名度の高い業態のひとつとして、大きな存在感を持っています。
知っておくと会話が盛り上がる!業界用語の語源ミニ解説

キャバクラ業界にはお客様との会話でも話題になりやすい独特の用語がたくさんあります。
どれもよく使う言葉ですが、その由来を知っている人は意外と少ないんです。覚えておくとお客様との雑談のネタとして使えるので、キャバ嬢として働くのであれば合わせて知っておきましょう。
「水商売」の語源
水商売は、キャバクラやスナックなど接客を伴う飲食店業界全体を指す言葉として広く使われています。その語源については諸説ありますが、「水物(みずもの)」といった日本語を由来とした説が有力です。
水物とはもともと「果物や水分の多い食べ物」を指す言葉でしたが、転じて「結果が読めない不安定なもの」といった意味でも使われはじめました。
でも他にもお酒などの「水もの」を扱う商売である説や、水辺の花街が語源といった説もあり、ひとつには絞れません。
ただいずれにしても「流動的で読めない商売」であるニュアンスが込められた言葉であるのはたしかです。
「同伴」の語源
同伴とは、キャバクラの営業時間前にお客様と食事やデートをして、そのままお店に一緒に来店してもらうシステムです。「キャバ嬢がお客様を連れて(同伴して)出勤する」から「同伴出勤」が生まれ、略して「同伴」と呼ばれています。
同伴はキャバ嬢にとって売り上げに直結する重要な営業活動で、指名数とあわせて給与に反映されるお店も多くあります。
「なぜ同伴が大切なのか」を語源から改めて考えると、「お客様と行動をともにする」原点の意味がそのまま仕事の本質に繋がっているのがわかります。
「アフター」の語源
アフターとは、お店がその日の営業を終えたあとにお客様と一緒に飲みに行ったりカラオケに行ったりする時間です。語源はそのまま英語の「after(後)」から来ており、「勤務時間が終わったあとの時間」を意味するアフターワークが縮まったとされています。
キャバクラ業界でアフターが根付いているのは、お店の外でもお客様との関係を深めるのが次回来店や指名の獲得につながるからです。お客様が「閉店後も一緒にいたい」と思わせるほどの関係性ができている証明でもあるので、営業上の意味は大きいんですよ。
「指名」の語源
指名とはお客様が「このキャバ嬢に接客してほしい」と希望できるシステムを指します。「指で名前を示す」といった動作から来た日本語で、その意味がそのままキャバクラ業界でも定着しました。
キャバクラ業界において、指名にはおもに「本指名」と「場内指名」のふたつがあります。
- 本指名
お客様が来店する前の段階で特定のキャバ嬢を指定して来店する方法です。すでに関係性のある常連客が利用するケースが多く、キャバ嬢にとっては安定した売り上げのベースになります。
- 場内指名
お客様が来店したあと、フリー(指名なし)で接客したキャバ嬢のなかから「この人がいい」と指名できる制度です。はじめてのお客様や新規客が使うケースが多く、場内指名からそのまま本指名へと昇格するケースも少なくありません。
指名の取り方や本指名と場内指名の違いについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:キャバクラは語源も知るともっと楽しく働ける
この記事では「キャバクラ」の語源から誕生の背景、現場で使う業界用語の由来まで解説しました。「キャバレー+クラブ」といった造語から生まれた説が有力なキャバクラは、気軽さと高級感を兼ね備えた新しい業態として1980年代に誕生し全国へ広がりました。
「同伴」「アフター」「指名」といった用語も一つひとつに意味や歴史があり、知っているだけでお客様との会話に深みを出せるでしょう。語源や歴史を理解すると、自分が携わっている仕事の背景が見えて、働くモチベーションにもなりますよね。
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